沖縄ダイビングライセンス講習内容を徹底解説
沖縄で取得できるダイビング団体ごとのライセンス講習内容の違い
沖縄でダイビングライセンスを発行しているダイビング団体は多数ありますが、基本的に講習内容は似通っています。というのも、ライセンス講習では、ダイビングに必要な技術や安全のための知識が必須であり、それを習得するための講習内容は自然と共通する点が多くなるためです。
代表的なダイビング団体
- PADI
- SSI
- CMAS
沖縄で取得できるダイビングライセンスの種類
「ダイビングライセンス」と一口に言っても、いくつかの種類があり、それぞれで習得する技術や知識は異なります。沖縄でライセンス取得を検討している方におすすめのライセンスは次の通りです。
- スクーバダイバー
- オープンウォーターダイバー
- アドバンスドオープンウォーターダイバー
- レスキューダイバー
- ダイブマスター
それぞれのライセンスには異なる講習内容があり、ダイバーとしてのスキルアップや安全な潜水を目指して段階的に習得することが推奨されます。
今回は、沖縄で人気の「オープンウォーターダイバー」のライセンス講習について詳しくご紹介していきます。
沖縄ダイビングライセンス講習の内容を3つのステップで解説
「オープンウォーターダイバー」ライセンスの講習内容は、次の3つのステップに分かれています。
- 学科講習
- 限定水域講習
- 海洋実習
通常、学科講習を終えた後に水域での実習を行いますが、沖縄のダイビングショップやスケジュールにより、午前中に学科を学んで午後に海洋実習を行うこともあります。このように、スケジュールに応じて柔軟に講習が進められるのも沖縄でのダイビング講習の魅力です。
一度に学科をすべて終わらせる方法もありますが、少しずつ実習を交えながら学ぶと、内容が頭に入りやすく理解も深まります。実際に水中で体感することで、理論をより実践的に学ぶことができます。
限定水域講習とは?
「限定水域」とは、プールや波がなく足がつく浅瀬など、穏やかな水深の場所で講習を行う環境です。沖縄では、透明度の高い浅瀬での講習が可能なため、初心者の方でも安心して練習を重ねることができます。
では、実際に学科講習・限定水域講習・海洋実習で行われる内容を詳しく見ていきましょう。
沖縄でのダイビングライセンス取得に必要な学科講習
沖縄でダイビングライセンスを取得するためには、まず学科講習を通して必要な知識を学びます。学科講習では、各ダイビング団体のマニュアルに沿って、基本的なダイビング理論と安全技術を身につけます。
学科講習の内容はおおまかに5章に分かれており、次のトピックについて学習します。
- 水中世界の基本知識
- ダイビング器材の使い方と管理方法
- バディシステムの重要性
- トラブルの予防と対応
- 潜水計画の立て方
- 健康管理と減圧症について
- ダイブテーブルの使い方
ダイビングの安全と楽しさを支える知識をしっかりと学べる学科講習ですが、「勉強」というと少し退屈に感じるかもしれません。ところが、受講者の多くは「こんなことまで知るんだ!」と興味を持ち、楽しんで講習に参加されています。
例えば、水中では陸上よりも約1.3倍、物が大きく見えます。ダイビング中に「大きな魚がいた!」と思った場合、実際はそれほどのサイズではないのです。このように、学科講習ではダイビングの新しい視点や豆知識を楽しく学んでいきます。
学科講習の最終試験について
学科講習の最後には「ファイナルエグザム」と呼ばれる50問のテストが待っています。合格点に達しなかった場合でも、インストラクターが間違えた部分を説明し、再テストの機会が設けられるため、安心して受講してください。
沖縄ダイビングライセンス取得のための事前学習
ほとんどのダイビングショップでは、ライセンス講習の予約後に教材を送付し、事前学習を推奨しています。事前に学習しておくことで、実際の学科講習がスムーズに進み、より深く内容を理解できるようになります。時間があるときに少しずつマニュアルを見て予習しておくと良いでしょう。
eラーニングで自宅での学科講習が可能
各ダイビング団体には、自宅で学科講習を完了できる「eラーニング」システムがあります。例えば、PADIのeラーニングでは、専用のウェブサイトにログインすることで学習を進めることが可能です。パソコンやスマートフォン、タブレットで学習できるため、通勤途中やカフェなど、どこでも勉強できる便利な方法です。
eラーニングを利用すれば、最終試験もオンラインで完了でき、現地での学科講習がほとんど不要になります(ショップによっては簡単な確認がある場合もあります)。自分のペースで学習したい方にはeラーニングがおすすめです。
沖縄ダイビングライセンスの取得に必要な限定水域講習
沖縄でのダイビングライセンス取得を目指す場合、限定水域講習は非常に重要なステップです。限定水域講習は、足が届く浅い水深で行われるため、初心者の方も安心して学べるようになっています。
本州のダイビングショップではプールで限定水域講習が行われることが多いですが、沖縄では美しい自然の海を利用した講習がほとんどです。この環境で練習することで、実際の海での体験を積みながらスキルを身につけることができます。
限定水域での基本スキル練習
限定水域講習では、次のような基本スキルを学びます:
- レギュレーターを口から外す方法
- マスクを外して再装着する練習
- 水中での呼吸の練習とバランスの取り方
- 耳抜きの方法
初めてのうちは水中での動きに不安を感じるかもしれませんが、インストラクターが常に近くでサポートし、安全に配慮しながら講習が進行されるため安心してください。
限定水域での練習を重ねることで、水中でのリラックス感やダイビングの楽しさを徐々に感じることができるようになります。
沖縄の海での海洋実習
限定水域講習が終わったら、いよいよ海洋実習です。沖縄の美しい海を舞台に、実際のダイビング環境での練習を行います。
オープンウォーターダイバーの場合、最大水深は18mですが、実際の講習は水深10m前後で行われることが多いです。また、18mの水深まで一度潜り、海の広がりや深みを体感する機会もあります。水深18mから水面を見上げたときの圧巻の景色は、「本当に海に潜っている」という感動を味わえるでしょう。
海洋実習でのスキル向上と中性浮力の練習
海洋実習では、限定水域で練習したスキルを再度深い水深で実践します。特に「中性浮力」のスキルは、ダイビングの基本として重要なため、しっかりと練習します。中性浮力を身につけることで、水中でのバランスを自由に取り、フィンキックでの移動もスムーズに行えるようになります。
講習の最後のダイビングでは、スキルが安定し、水中世界を自由に楽しむ余裕も生まれるため、ダイビングの醍醐味を存分に感じることができるでしょう。
沖縄ダイビングライセンス講習中に学ぶスキル一覧
「沖縄ダイビングライセンス」を取得するためには、安全にダイビングを楽しむためのさまざまなスキルが必要です。以下に、ライセンス講習中に習得する主要スキルを紹介します。
器材セッティング
器材を正しくセッティングするスキルは、沖縄ダイビングライセンス取得に必須です。例えば、BCDに空気をしっかり供給できるようにするため、タンクが外れないようにするためにセッティング方法を習得します。
プレダイブセーフティチェック
ダイビング前には「プレダイブセーフティチェック」を実施し、ダイビング器材に不備がないかを確認します。沖縄での安全なダイビングライセンス取得にはこのチェックが重要です。
BCD操作
浮力の調整に必要なBCDの操作は、沖縄の水中での安定したダイビングに役立ちます。沖縄ダイビングライセンス講習では、緊張せずに操作できるよう練習を行います。
水中での呼吸
沖縄ダイビングライセンスの講習では、タンクの空気を節約するため、深呼吸を意識してゆっくり呼吸するスキルも身につけます。
レギュレーター・クリア
レギュレーターから水を除去する「クリア」技術も沖縄ダイビングライセンスに必須です。水を飲み込まないように慌てず水を排出する方法を練習します。
レギュレーター・リカバリー
ダイビング中にレギュレーターが外れた場合に備え、確実に再装着する「リカバリー」スキルも沖縄ダイビングライセンスの取得において重要なポイントです。
マスククリア
マスク内に入った水を取り除く「マスククリア」は、安全で快適なダイビングのために沖縄ダイビングライセンス講習で学ぶべきスキルです。
潜降・浮上
沖縄ダイビングライセンス取得では、耳抜きや安全な浮上・潜降スキルも学びます。安全にライセンス取得を目指しましょう。
マスク脱着
沖縄でのダイビング中にマスクが外れる場合にも対応できるよう、慌てずにマスクを装着し直す練習をします。
足のつりへの対処法
足がつった際の対処法も沖縄ダイビングライセンス講習の一環として学ぶことができます。
疲労ダイバー曳行
バディが疲労している場合に、沖縄の水中で安全に引き上げる方法を練習し、万が一に備えます。
エア切れとバックアップ空気源
ダイビング中にエア切れが起こった場合の対処法も、沖縄ダイビングライセンス取得に欠かせません。バディとの協力でエアを分け合う方法を学びます。
フリーフローレギュレーターからの呼吸
フリーフロー状態でのレギュレーター呼吸も沖縄ダイビングライセンス講習で練習します。空気の勢いをコントロールすることで、安心して水中活動が可能になります。
コントロールされた水中スイミングアセント
沖縄でダイビング中にエア切れが発生した場合でも安全に浮上するためのスキルです。減圧症のリスクを下げる安全な浮上方法を学びます。
マスクなし水中移動
マスクが壊れた際に水中を移動するスキルも沖縄ダイビングライセンス取得に役立ちます。バディに誘導されながら安全に浮上できるよう練習します。
フィンピボット
水底で浮き沈みを体験し、沖縄ダイビングの楽しさを感じるためのフィンピボットもライセンス講習の一部です。
ホバリング
フィンピボットでの呼吸コントロールをさらに深め、フワフワと浮遊する「ホバリング」を習得し、沖縄でのダイビングを楽しみます。
BCDの脱着(水面・水中)
水中でのBCD脱着スキルは、沖縄のダイビング中にBCDに何かが絡まったときに役立ちます。
水中ウエイト脱着
水中でのウエイト脱着も沖縄ダイビングライセンス取得に役立つスキルです。
沖縄ダイビングライセンス取得のよくある質問
沖縄でのダイビングライセンス講習に関して、皆様からよくいただく質問をまとめました。
Q. ダイビングライセンスは何日で取得できますか?
A. オープンウォーターダイバーのライセンスは、沖縄での短期講習(学科を除き2日間)で取得可能です。2泊3日のスケジュールで、2日で限定水域講習と海洋実習を行います。
注意: 減圧症の関係で、講習後は1日飛行機の搭乗ができません。
Q. 未経験でも沖縄でダイビングライセンスを取得できますか?
A. 初心者の方も安心して沖縄のライセンス講習にご参加いただけます。実際に未経験で講習を受講される方が半数を占めています。ご不安な方には、事前に体験ダイビングをお試しいただくのもおすすめです。
Q. ダイビング講習の費用はどうしてショップによって異なるのですか?
A. 各ショップの運営方針やサービス内容によって費用設定が異なるためです。沖縄でのダイビングライセンス講習の相場は38,000〜45,000円ほどですが、極端に安い場合は講習内容や設備を確認することをおすすめします。
Q. オープンウォーターダイバーライセンスを取得すると何ができるのですか?
A. オープンウォーターダイバー資格を取得すると、水深18mまでのダイビングが可能になり、バディと一緒であればインストラクターなしで潜ることができるようになります。
沖縄ダイビングライセンス講習のまとめ
沖縄でダイビングライセンスを取得するためには、主に以下の3つの講習が必要です。
- 学科講習
- 限定水域講習
- 海洋実習
初心者の方でも足がつく水深から練習を始めるため、安心してダイビングライセンス取得を目指せます。沖縄でのダイビングライセンス取得に興味のある方は、楽しむ気持ちでぜひご参加ください!